生きづらいぼくたちが生き抜くために
ひとつでも多くの知識を
知恵にできますように

ロジカルシンキングは置いといて「箇条書き」をガチろうぜ!!

ロジカルシンキング」という言葉を聞いたことはあるもののぶっちゃけ全然実践していない皆さんにあっては「もっと軽めのないの?!」と叫びたいことかと思います。

ぼくも叫んだことがあります。

ロジカルシンキング業界って深淵すぎません?!

大量に本が出ているし,図やらなんやらツールが多いし……ロジカルに考えることってそんなに難しいのかよ!!

そのくせ,前書きを読むと「むつかしくないからね(ᵔᴥᵔ)♡」的なほんわかしたことが書いてあるじゃないですか!!!

「難しいのか難しくないのか,ロジカルに説明してくれ!」と言いたくなります。

ぼくらが求めているのは「70点でいいから,とにかく即効性がある手法」ではないでしょうか?

そんなみなさんにはぜひ,「箇条書き」をオススメします!!!!!

箇条書きだけで十分だよ

「箇条書き」は死ぬほど簡単で,死ぬほど即効性があります。

「気恥ずかしさ」さえ捨てれば「今日から」ロジカルになれます。

そして,1ヶ月もしないうちに定着し,そこから先はあまり上達しません。

上達しないというのがミソで,「完成」までの時間が短いということです。誰でも限りなく短期間で一定の水準に至ることができます。

しかしおそらく読んでいる方のなかには,

  • 箇条書きなんて,もうやっている
  • 箇条書きしたけど,大した効果はなかった

と感じるひとも多いことでしょう。

点をポチッと書いて文章を並べればいいってもんじゃありません。箇条書きにはコツがあります。

箇条書きの3つのコツ

  • 項目建てを行う
  • 階層化する
  • 1行は短くなる

ここでは個々の意味はさておいて,実例で説明します。

AくんがBさんを映画に誘う場面

典型的な会話を例に,箇条書きで改善してみせます。

失敗例

(Bさんと遊びに行きたいぞ)
(そういえば最近,映画を観ていないな)
(『グレイテストショーマン』が流行っているらしい)

○月×日空いてる?

(どうしたんだろう?)
(空いているといえば空いている)
(翌日は習い事があるから遠出する体力はないなあ)

どうしたの?

『グレイテストショーマン』って映画があって,面白そうなんだよね

(観たすぎて仕事帰りに一人で行ったやつ!)

あ〜!それ観たよ!

(誰とだよ・・・)

はえ〜。そうなんだ!じゃあいいや,ごめんね〜」

多かれ少なかれ,こんな会話ってありますよね。

まあ,箇条書きの前に 質問の目的を明らかにしようね というよくある話なのですが,なぜこんなことが起きてしまうかというと「フォーマット」がないからなんですよ。

気をつけるのは,難しいんです。そうではなくて,フォーマットを固定し,仕組みで解決するのです。

Aくんに「箇条書きで話してみて」と頼んでみましょう。

箇条書きにした例

・○月×日,空いてますか?
・Bさんと遊びたくて誘いました
・『グレイテストショーマン』という映画が候補です

・○月×日は空いています
・私もAくんと遊びたいです
・『グレイテストショーマン』は仕事帰りに観てしまいました
・映画なら『ズートピアピア』にしませんか?

無事,「Bさんと遊びに行きたい」という目的を叶えることができましたね。めでたしめでたし。

この箇条書きをさらに検討し,より良い箇条書きを目指しましょう。

改善の指針は,以下の3つです。

  • 項目建てを行う
  • 階層化する
  • 1行は短くなる

より良い箇条書きのための検討

1. 「○月×日,空いてますか?」

ここで伝えたいことは何か?

「あなたに質問したいことがある」ですね。そこで「質問」という項目建てをしましょう。

  • 質問
    ○月×日,空いてますか?

また,本筋と関係ありませんが,ここで質問したいのは「予定が空いているか否か」ではなく「遊びに行けるか否か」ですね。

  • 質問
    ○月×日,遊びに行きませんか?

さらに考えると,ここで伝えたいことは「遊びに行きたい」であり,日付はその候補に過ぎません。その点を強調しましょう。

  • 質問
     遊びに行きませんか?
  • 日時
     ○月×日 △△時ころ

「日時」と項目建てしたことで,自然と時間帯の指定の漏れもなくなりましたね。

2.「Bさんと遊びたくて誘いました」

ここで伝えたいことは何か?

「誘ったのには理由がある」ですね。そこで「理由」という項目建てをしましょう。

  • 理由
     Bさんと遊びたいため

遊びたい理由が「遊びたいから」というのはややもするとバカッぽいですが,「他意はない(何かを頼んだりするわけではない)」ことを明示的に伝えることができます。

3.「『グレイテストショーマン』という映画が候補です」

ここで伝えたいことは何か?

「遊ぶ内容について候補がある」ですね。そこで「候補」という項目建てをしましょう。

  • 候補
    『グレイテストショーマン』という映画

これで少しよくなりましたが,もっと改善することができます。

Aくんは,別に映画じゃなくてもいいんですよね。Aくんの目的はあくまでも「Bさんと遊びたい」であり,「映画」はこれを実現するための手段の一つに過ぎません。そして,『グレイテストショーマン』はさらにその選択肢の一つです。

  • 候補
     映画
  • 理由
     最近あまり映画を観ていなかったため
  • 映画の候補
    『グレイテストショーマン』
  • 理由
     CMで気になったため

これでバッチリです!!

箇条書きにした例2

質問
 遊びに行きませんか?
日時
 ○月×日 △△時ころ
理由
 Bさんと遊びたいため
候補
 映画
理由
 最近あまり映画を観ていなかったため
  映画の候補
  『グレイテストショーマン』
  理由
   CMで気になったため

結論
 行きましょう
 ただし,観る映画は相談させてください
背景
『グレイテストショーマン』はもう観てしまいました
 日時
  昨日の仕事帰り
 備考
  一人でですよ
提案
ズートピア』を観ませんか?
  理由
   友人から勧められたため

お分かりの通り,「項目建て」をすることで,主語や目的語の欠落を防ぐことができます。「どんな項目建てをすればいいかな?」と考えることがそのままロジカルに考えることとイコールだというわけです!

5W1Hも超有名ですが,時と場合によっては過不足がありますよね。じゃあ例外が何で……と考えていくとすぐに破綻します。

そんなことよりも,まず,愚直に箇条書き!項目建てをして,階層化しましょう! 1行は短くなりますよ!!

グレイテスト・ショーマン(オリジナル・サウンドトラック)

グレイテスト・ショーマン(オリジナル・サウンドトラック)